意外と知らない?パウンドケーキが「翌日以降」に美味しくなる理由

なぜパウンドケーキは時間が経つと美味しくなるのか、その最大の理由は水分と油分の馴染みにあります。焼き立ての生地は、まだ材料ごとの質感が独立していますが、一日、二日と寝かせることで、バターの脂質と生地の水分がゆっくりと乳化し、全体が一体化していきます。これにより、初めは少し軽く感じられた食感が、重厚でしっとりとしたなめらかな口溶けへと変化するのです。また、元ソムリエとして私たちが最も大切にしている香りについても同様です。焼きたて直後の荒々しい香りが落ち着き、北海道産バターや厳選したコーヒー豆、茶葉が持つ本来の風味が生地の深くまで浸透することで、より奥行きのある芳醇な余韻が生まれます。

当店では、焼き上がり後すぐにラップをかけることで、生地内部の貴重な水分を逃さず閉じ込めています。このひと手間によって、熟成が進むほどにパサつきのない、吸い付くようなしっとり感が際立つのです。お届けしたパウンドケーキをまずは一口、そして翌日にまた一口。日ごとに増していく深みや、香りの変化を愉しめるのは、保存料を抑え素材の力を引き出した手作りならではの特権です。すぐにお召し上がりになりたい気持ちを少しだけ堪能して、残りを明日への楽しみに取っておく。そんなゆったりとした時間の流れとともに、ナイヤガラのパウンドケーキが育む至福の味わいを感じていただければ幸いです。

 

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